白桜会のブログ

‟明るく楽しく元気よく”

11月の行事(白桜カフェなど)

行事の多かった10月も終わり、桜台に本格的な秋がやってきました。八重桜並木の紅葉、十余一公園の池には、カルガモマガモアオサギが飛来しました。

カラオケ部が発足、7名が参加しました。これから毎月第一金曜日に開催します。桜台センター視聴覚室で皆さん元気に唄い、お喋りして交流しましょう。

17日は白井市スポーツレクリエーションがありました。白桜会から4名がグラウンドゴルフに参加、小林部長が優勝しました。18日は市高連主催のパークゴルフ大会が遊楽ゴルフ場で行われました。ここでも小林会長が119の好スコアで優勝、「今井のたまご」をゲットしました。女史の部は2位、宮本加代子さん、5位に入会したばかりの菊池さんが入賞しました。

22日は2回目の「白桜カフェ」で20名参加、見学者3名、市高連から2名が来られました。美味しい珈琲を飲み、皆でウクレレを伴奏に3曲唄いました。

桜会に入って皆で唄いましょう…


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10月の行事 出前授業など

10月8日の「社会奉仕の日」は小雨の中で、地域のゴミ拾いをしました。15名が参加しました。~雨にも負けず頑張りました~

10日は市民GG大会で宮本kさんが3位入賞。他の6名は残念賞でした。29日は小学校へグラウンドゴルフの出前授業。今年は保護者も一緒にプレー、歓声が上がり、楽しく遊びました。昼食は最後の自校式給食を頂きました。

30日は市高連の日帰りバス研修で「ひたち海浜公園」&水戸の柿狩りに行きました。朝の雨も上がり良い旅行日和になりました。黄金コキアのグラデーションが素晴らしい。

バス1号車は40名、白桜会は13名の参加で賑やかに会話が弾んでいました。

筑波山雲海  コキアをバックに

31日は小学校の1,2年生に「昔遊び」コマ廻し、お手玉、けん玉、将棋などを教えました。児童、保護者で賑やかでした。白桜会から90歳の酒井さんなど9名参加しました。

10月は6番街の方、1名が入会しました。仲間が増えています。

桜会に入って地域の皆さんと触れ合いましょう!


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9月の行事 市高連のグラウンドゴルフ大会

グラウンドゴルフ部は、9月前半は猛暑の為、練習は中止になりました。連日の熱中症警戒アラート発表で昨年同様に夏休み延長です。十余一公園も草刈りが出来ず、草茫々で24日にやっと練習が出来ました。

(久々に14名が参加、草刈りの後を練習しました)

25日は市高連のグラウンドゴルフ大会で、わが白桜会の部員は練習不足か、成績は振るわなかった様です。しかし元G協会会長の杉田さんは89歳でもカクシャクとされており、ホールインワンを5回達成し、24ホールで41の成績でした。

意気揚々と卵をゲット!      ホールインワンすると今井の卵がもらえます

 

 

(読みかじり)とにかく運動です

運動することで、血流がよくなり、同時にリンパの流れもよくなります。ガンの予防にもなります。「人間は血管と共に老いてゆく」そうです。

桜会の健康長者

94歳・・・書道部、4階の自宅まで階段を昇ります。

93歳・・・グラウンドゴルフ、麻雀を今でも現役です。

90歳2名・・・グラウンドゴルフ、将棋、カラオケと老いを知りません

89歳・・・卓球、囲碁将棋、コーラス

結論:健康の秘訣は運動する事‼

 

桜会に入って運動しましょう!健康長寿になりましょう!

追加ムービー

9月28日、白井福祉センターでフェスティバルがあり、白桜会の松川さんがエンターテイナーぶりを発揮しました。

 


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8月の行事 創立20周年&暑気払い

 8月の出来事をムービーにしました。3日に松戸花火大会へ行ったメンバーのスマホ動画をアップ。パリ五輪では女子重量挙げに桜台小中学校の卒業生、鈴木梨羅さんが49キロ級で参加、見事8位入賞しました。

 何といっても8月のメーンイベントは「創立20周年祝賀会」です。白桜会は今年で創立20年です。5月の定期総会で8/23に暑気払いと一緒に、創立記念式典を開催することに決まり、いろいろ準備してきました。4番街さんのビデオプロジェクターを使用できることになり、20年を10分間に凝縮した「20年の歩み」「ショータイム」「カラオケ」など数本のビデオムービーを作りました。式典は物故者の冥福をいのり黙禱を捧げました。白桜会会長は「東京五輪の安藤さん、パリ五輪の鈴木さん、女性の市議会議員の多さ、白桜会会員の2/3が女性と、白井市は何と女性の強い街…」と挨拶していました。来賓の挨拶、15名の永年会員表彰などがあり、第二部の暑気払いではサプライズの「むつごろうどん踊り」で盛り上がりました。


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桜会は永久に不滅です!

短編 「シンデレラ」「タクシー」

桜会の作家が落語みたいですがと、投稿して頂きました。

               作 エンチャン亭ボロキチ

③シンデレラ

「兄さん 冬ってどうして寒いの」「北風がフーユー(お前は誰だ)って  吹く からさ 」
「夏ってどうして暑いの 」「セミが木に止まって アー、ツイ、アー、ツイって鳴く からさ」「 秋は?」「木の葉がまるで違った色になって みんなアキれるからだよ」
「春は?」「木の葉や草の葉がハハハ、 ルンルンルンって喜んで伸びてくるからだよ」
「 じゃあ 電柱って何で高いの」「セミを止まりやすくするためさ」「 セミのお宿 なのになんで電柱って言うの」「 蝉がデーンと飛んできて チュンと止まるからさ」「 兄さん ポストって何で赤いの」「手紙を入れる時 手紙がベロみたいにポストの口に入ってくだろ。アッカンベーするみたいだろう 。これはアッカンベーする入れ物ですよって いうわけで赤いのさ 」

「お兄ちゃんシンデレラって 知ってる?」「知ってるよ。 家族はみんな貴族のダンスパーティーに行ってる間、ストーブの灰を掃除して 煙突から落ちてきた灰に あっという間に乗っかられて 花の命を散らした娘の話でしょう」「 あらそんな話もあったのね」「ありましたよ。 その女の子は人間が死ぬ時 たいてい残していく 歌まで作りましたよ」「 どんな歌?」

「 この世にはもう用がありません。香の 煙と はい さようなら」「どっかで聞いたような歌だわね」「はっはっは。十返舎一九の辞世の歌をパクっただけさ 。お前の顔を見てたら急に辞世の歌を思いついた」「 何でなの」「 だってお前の顔が 絶世の おかめなんだもの」「 いいわよ 絶世の おかめ だって。何よ。 自分だって絶世の ひょっとこのくせに」「 わかったわかりました 。それでお前の知ってる シンデレラってどんな話だい」

「私のはね エー昔々、ある家に拾われてきた女の子がありました」「女の子かい? 犬の子じゃないのか」「 いいのよ、 女の子なのよ 。でも犬みたいに扱われたの。毎日 お掃除 洗濯 ゴミ拾い灰かき、 つまみ食い」「おいおい つまみ食いは役得じゃないか」「 違うわよ 腹違いのお姉さん達がしてるのを、黙って見てる役なの」「かわいそうに。 俺ならそういう時 黙って げんこつを出すな 」「叩いたりしたら大変よ 追い出されちゃうのよ」「 叩きやしないよ。 わたし腹がグーですっていう意味だよ」「そんなこと言ったって誰も同情してくれなかったのよ」

「 どうしようもない人生だね 。でも子供の時 苦労させとくと大きくなって 役に立つものだよ」「 その苦労が役に立ったかどうか知らないけど、みんながダンスパーティーに出かけちゃった後、どうして私だけがこんな目に合わなくちゃならないのって泣いていたら 、ひょっこり おばあさんが現れたのよ 」「おばあさんか。俺だったら美人の方がいいな 」「だめよ 美人だったら魔法が使えないもの」「 そんなことないよ。 この世の美人ってみんな魔法を使って男を騙すよ」 「そういう悪い魔法じゃないの 。泣いてるシンデレラを見て、パーティーに行きたいんだろ。 着るものと馬車を用意してあげるから早く行っといで 。ただし 12時までに パーティーを出てこなければだめだよ」「 門限があるのかあ。 今の女の子じゃだめだな 」

「それで喜んで馬車に乗って行ったのよ。 そしたら来ていた王子様がね 。綺麗な姿になったシンデレラを見てうっとりしたの」「魂が空にトンデレアか」「もっと綺麗にさせようとガラスの靴を履かせたの」「 ガラスの靴ってかわいそうに。 シンデレラの足にひびが入っちゃうだろうに 」「ええっ!ガラスの靴にひびが入るのは仕方ないけど、なんで足にひびが入んなきゃいけないの」「当たり前だろ。 足の肉はガラスより柔らかいんだよ。 柔らかい方が硬い方より先に割れたら、豆腐の角に頭ぶつけたって死ぬよ」「 そりゃそうだけど。もしガラスの靴が先に言われたらどうするの」「 俺なら謝るね 。これはどうも ガラス さん。初めてお会いした仲なのに もうひびが入ったのね。 人生ってたいていそんなものなのね。 一緒になって30年も 40年も仲良くしてるなんて、たいてい 両方ともぬいだりはいたりしてるのよね。 でも踊りの終わるまで 割れないでいてね。 何も言わないでちょうだい。 ただ黙って踊りましょう。 だってお別れは辛い。ダンスの後にしてね 」「それは 倍償千恵子の歌だよ 。パクリだよ」

「 いいのよ バレたら賠償すればいいんだから。 それで 12時まで夢中で王子様と踊ってたの。 塔の鐘がなったとたん。 はっと気がついたシンデレラは止める 王子様を振り切って 会場からトンデレラ したの。 その時 ガラスの靴を片っぽ 。置いてきたのよ」

「 どうせ捨てられちゃうんだ 。後で行って靴を片方残して行きました。 返してください 。もう捨てちゃったからないよ。 そこで、ケツ じゃなかったスカートをまくり、 どうしてくれるんだい。ガラスの靴なんかそんじょそこらにあるもんじゃないんだよ。 同じものを弁償しておくれって カツアゲ する 。俺ならするなあ」「シンデレラがそんなことするもんですか。 かぼちゃになっちゃった 馬車が から飛び降りて、元の汚い服着てストーブの灰の掃除してたわ 」

「どうして家の人たちは気がつかなかったんだ。 周りの灰が アリバイ だって言うのか。 そんな 拭けば飛ぶようなものが、何の証拠になるんだ」「刑事さんみたいに怒鳴らないでよ。 家の人にはシンデレラが あまり綺麗になってきたからわからなかっただけよ。 次の日 王子様のお使い が町中の娘を集めて、残してったガラスの靴を履かせたの。誰も履けなかったけど、シンデレラだけはけたので 、王子様がお嫁さんにしたいっていう おめでたい話よ」

「なんでみんな、はけなかったんだ」「知らないわそんなこと。書いてなかったもん」

「 多分 足が大きすぎたんだ。 バカの大足 だったんだろう」「 じゃあ 小さい足は?」

「マヌケの小足 って言うけどな」 「じゃあ私の足は?」「大根の素脚」「 言ったわねこの山 ゴボウ」「 まあまあ 振り上げたげんこを下ろしなさい。 大根たって色々だよ。 練馬大根は太いけど三浦大根はすんなりしてるよ」「 私の は?」「 見て言った後で恨まれるのが厭だから 、三浦大根にしよう」「よし。 それなら許してあげる」「よかった 簡単にげんこつをおろしたね」「 当たり前よ。あんな みたいな ゴボウ 足はおろせないけど、私のような大根足ならすぐ、おろせるもの」 

終わり

 

④タクシー

「おーい タクシーさん」「 私はタクシーではありません 。近藤又郎という運転手です」「 今度また会おうか あ。いい名だね 。乗せてもらいましょうか」「 どうぞどうぞ。 タクシーと 司会者は乗せるのが商売でございます」「 ではドアを開けてと 。後ろの座席の左側に座らせてもらいますよ。 ここは車がぶつかった時 一番被害が少ないそうだから」「 はいはい 私も助かります。 この頃のお客さんは 物騒な人が多くて困ります。 こないだ も わざわざ私の真後ろにじっと座った人がいましたので、 おかしいなと思いました。 はたして 言われた場所でドアを開けたら、 表には後から出てやる。実は 持ち金が1円もない。料金を貸せと言うから 困ったなあ。 サツマノカミをのせてしまったのかと思いました。「何だい、サツマノカミつうのは」「ただ乗り のことで」「 なるほど金は家から持って来させればいいじゃないか」「 それが高速道路の真ん中 なんで」「声を出すとか何とかすればいいじゃないか」「 後ろから首ったまにナイフを突きつけられて まして、一 声 出せばブッスリ。 ナイフの代わりに財布はありませんかと 言いましたら、そんなものがあったらまだ飲んでらあ。「 文無しになったからお前のタクシーに乗ってやったんだ。 これも運命と諦めろ。 普段 知ってる 道を知らん顔で遠回りして余計な 料金 取ってるんだろう。 たまには 罪滅ぼしに客の一人ぐらい ただで乗せてみろ。馬券を買えば 大穴。 宝くじ なら 大当たりが来るぞ」「 無責任な客だな」「 頭へ来ましたから、あなたが ナイフなら私はただで客を乗せる気はナイスって 言いました 」「それでよく 生きてるね」「ええ、 言った途端 後ろのお客さんが笑い出しましてね。 いや そのセリフ その気合い 気に入った。 実は売れない噺家なんだが このところ ネタに詰まって、タクシー強盗の真似でもしたらなんか出てくるかもしれねえと試してみた。はたしてナイスな答えが返ってきてくれた。 これで話を一つ作れる。もう用が済んだから ここで降りる。 料金の他にネタをくれた 褒美に1万円 置いていくよ って、降りて他のタクシーに乗って行っちゃいました」

「なんだ 芝居か。 それにしても怖い思いをしたろう。 でもまあこの話が高座に乗ればあの客もまたこの車に乗ってくれるだろう。当たれば もう一度 チップぐらい出すかもしれません。 何でも物事はいい方へ考えた方が気が楽になります」「 なあるほど。 お前さんはなかなかの人間だね 。どうだね 客を乗せる時 バックミラーで顔を見てどんな商売の人か分かりますか 」「そこまでは分かりません 正確じゃありませんが、どうにか性格が想像できるくらいです 」

「私なんかどうですか」「 さっきから見てると まゆは下がりっぱなし、口は開きっぱなし よだれを二度ばかりふきました。 まあ 極楽とんぼの仲間でしょうか」「 えらいね。 私こう見えても 息子に会社を継がせて自分は時々顔を出す 会長 なんだ。言ってみれば極楽とんぼ だ 。よく当てたねえ」「 だってあなたが車にお乗りになった時 内ポケットに万札が束になって詰まってましたから」「すごいね。人相見じゃなくて 様子見の名人だね。 じゃあ私が今 ポケットの中で握っているものを当ててごらん。 当たったら1万円あげる」「1万円はこないだ 売れない噺家からいただきましたから入りません。 ただ 握ってらっしゃるものがなんだか お答えだけします」「ほう、なんですか」「 普段行きつけのバーのマッチですね」「げっ。あんたあたしのポケット すけて見えるの」「 見えやしません。 ただ ドアをくぐって来られた時、ふとポケットへ 口へ突っ込んでニアッとしたきり、お離しになりません。 それに手を動かすたび、シュッシュッとマッチの軸のすれる音が聞こえます。

その粋な身なりと ハの字眉と鼻の下の長さと、握った切り離さない手つきと、を見れば大抵の人は ああ、マッチだなと気がつくでしょうよ」「 えらい! あんたのような運転手は初めてだ。 制帽 かぶった シャーロックホームズだ 。あんたのような人でも感心されるお客さんって乗せたことがありますか」「 ありますよ」「 どんな人だね 」「乗って座ったきり目つぶったままなので、 どちらへって聞きましたら 静かに 天国 」「それはまた遠いね 。道もわからないでしょう」「ええ、 ですから私もこの年でまだ人生西も東も分かりません。 天国までお乗せしたいが一緒に行くわけにも参りません」「 相手は何て言いましたか 」「ハッハッハと笑いました。 それからおもむろに 仕方ない 火葬場の前で おろしてくれたまえと言いました」「 なるほど 途中下車か、タクシーってのはいろんな人が乗るんだね。 幽霊なんか乗せたことありますか 」「ありますよ 昨日かな」「 ええっ、きのう、どこに」「お客さんの座ってるところです」

「ゲッ、 寒気がしてきた。 何でまた幽霊なんか乗せたんだい 」「別に知って乗せたわけじゃありません。 昨日はご存知の通り雨降りで、客には不自由しないはずだ。 それも病院の前は一番割がいいと思って、ここから先のちょっとした病院を通りかかりました。 見ると赤い着物の娘さんが傘もささず手を振っております」「 よほど急な用事だったんだな」「 私もそう思いましてね 車を寄せて ドアを開けますと びしょ濡れのまま乗り込んできました」「 シートがダメになっちゃうじゃないか」「 まあ、 困りますが 私は年頃の娘さんで、ひどく 顔色が悪い。 これは乗せなければ 後で天罰が下ると思って、そのまま ドアを閉めて走り出しました」

「 娘さん 何か言ったかね」「 はい それが家までお願いしますと言ったきり 、下を向いたままです。 よほど 加減が悪いと思い バックミラーを覗きましたが 姿が映りません」

「ええっ、 鏡に姿が映らない 透明人間 かね 」「私もおかしいと思いましてね 。振り返ってみますと、うつむいたまんま 目だけ私を見つめております」「ひやー、 驚いたでしょう 」

「驚きはしましたがね 。いちいち客種にたまげていては商売が勤まりません。 どちらまで?と尋ねました」「 何と答えたの?」「 小さな声で(三途の川まで)と言うんですよ」「 どこにあるのか知ってるの?」「 知るわけがないでしょう。ホエアイズ、ジスプレイス? それはどこにあるんですか と聞きました」「 なんて言ったんだい」「このハイウェイをどこまでも行くと、やがて坂道を降りて トンネルへ入ります。 そこも下っていると やがて地底へ達します 。そこに黒い水をたたえた 川が流れています。 そこが三途の川です」「げつ!そんな 地の果てアルジェリアという演歌の一節があるが、 そこは地の果て 三途の川 よ。それを渡ればあの世へ着くの なんて言う 演歌は聞いたことがない」「 その通りだ。あの世へ案内 タクシーと SN なんかで 評判を取れば流行るんじゃないの 」「だめだと思いますね 。死人を乗っけて三途の川の渡し船 料金所まで頼む なんて言われたら、普通の運ちゃんは断りますよ」「 君は何か 役得があると思って乗せたんじゃないの 」「それは期待しましたよ。 あの世へ行く人がお金なんか持ってたって役に立たないんだから、有り金全部渡してくれるんじゃないかってね」 「渡してくれたかい?」「 それがそれがね、 見当外れの 大違い。 三途の川の船着場へ着いて料金を請求しました」「 チップをはずんで多めにくれたんだろう?」「 どっこい、 それがね。 ゴールデンキャッシュカード なんですよ。 お客さん それは困ります。お客さんだってご存知の通り これは本人でないと使えません。 なんなら 三度の川の渡し守のおばあさんに支払ってくださいよ」「 支払ったのかい 」「それがね渡し守のおばあさんは真っ赤になって怒鳴りました」「 バカ者! これから地獄へ行くものが何で三途の川をキャッシュカードで渡るんだ! それはこの世で しか使えないものを知っててやってるんだな。 そんな不届き者をあの世へ送れるもんか。 早く、もとの世へ戻れ 。そしてそのカードでやりたい放題をやってこい。 使い切って文無しになったら 渡してやる 。地獄はカードも現金も使えないんだからな。 それも知らない者には地獄へ行く資格がないんだ。愚か者め目が 」「それでどうしたんだい」

「 仕方なく 2人で この世へ戻り キャッシュカードで、飲む打つ買う、 何しろ 億単位のミリオンカードですからね 。1年やそこらで底をつくわけがない」 「でもどんなことにも終わりが来る、最後はとうとう文無しになっちゃったんだろう」「 当たり‼ それでもう一度 三途の川の渡し場へ行こうとしたらお客が言うんですよ」「 何と言った?」「 もう一度この世へ戻ったら初めてこの世がなんと面白いところか 気がついた。 これから俺が街角 ミュージシャンになって通る人たちを楽しませてやる」「 どんなことをするんだい」「 その人が踊りながら歌うんですよ。『 お役人でも、おいらでもお風呂入る時は 皆、裸 かみしも 脱いで袴を捨てりゃ 歌の1つも浮かれ出る』 そして歌いました 『土佐の高知のはりまや橋で 坊さんかんざし買うを見た』坊さんがかんざしを買うのは、好きな彼女ができて相手に喜んでもらおうとかんざしを買うんですな」「 なるほど人間というやつは賢くないが 愛嬌のある生き物なんだなあ。 それで その後はどう歌ったんだい」「 それがね エンディングに『狭いながらも楽しい我が家 愛の光の差すところ。 恋しい 屋根 こそ私の青空』 と歌ってしめるんですよ」「 それって フランクシナトラの歌った『 マイブルーヘブン』のパクリじゃないか」「 そりや、その通りですがね。 せち辛い世の中に ノー天気な歌が意外に流行りましてね。 ゴールデンキャッシュカードを使い果たした 代わり エンターテイナーとして歴史に残る名声をのこしたんです」「 その人は何と ネーミングしたんだい」「エノケン。 自分の名前、親からもらった 榎本健一という名を略したんですよ。 今だって 80歳 90歳になる人は知ってますよ。浅草ロック座で満員の客の前で歌ったこの歌が 日本中にはやりましてね。 続きを作る人が現れました」「なんて 続くんだい」「 そりゃ 続けようと思えば いくらでもできますよ。 例えば ですね 『 お医者様でもおいら でも、お風呂入る時は 皆、裸白衣を脱いでパンツを捨てりゃ 歌の1つも浮かび出る』 チョイナチョイナ ときましてね。「 お客様でも草津の湯でも恋の病は治しゃせぬ。 そこで一声 張り上げて 『狭いながらも・・・』といけばそんな 続き なんか無限にできるじゃありませんか」「 なるほどそういうことだな。人間というものは ユーモアを持ってるうちは、 自分にも相手にも大概のことは許し合って生きていけるっつうわけだ。 おいおい 君。ユーモアっつうのは、どこから来てどこへ行くんだい」「ユーモアが言っているんじゃありませんか 。ユー から来て モア、スマイルを残して 世界中にハピネスを残してモアの中へ消えていくんですな」

 終わり

 

 

 

 

 

 

短編投稿…「バラ」「公園のベンチ 」

物書きの会員から投稿がありました。面白いのでアップします。

①「バラ」                   作  エンチャン亭ボロキチ

 マンションの草むらの一角が金網で仕切ってありまして その金網の目の間からバラの花が一輪 顔を出しております。 いつもそこを通って出入りするある人。 今日も変わらず 咲いているのに目を止めました。

「やあ、かわいそうに。またそこの目の間からのぞいている。 たまには 他の 穴に茎を向けて別のとこから顔出せば チットは違う景色が見えるだろう。それもしないで たった一つの穴にしがみついている。 こういう花はバラと言わずズボラと言った方が良さそうだ」通り過ぎようとするのをバラが止めました。

「お待ちなさいよ 私がいつでも同じ穴から花を咲かせとるから ズボラっていうのね それじゃあ 25年 そのマンションの同じ部屋借りて住んでいる あんたは何なのさ」

「 マンションの住人だよ」

「 25年も一人きりで同じ部屋に住んでる人は住人じゃないわよ。 重罪人だわよ」

「 俺は何も悪いことをした覚えがないぞ」

「 だって外へどこも 行きどころがなくて一生 アナグラ みたいなこのマンションの一室で息を引き取る気なんでしょう。無期徒刑囚といっしょじゃないの」

「 そりやお前といっしょじゃないか。 それにお前は俺みたいに バーゲン 行ったり スーパーに行って、あらゆる 試食品 食ってきたり 自由ができず いつも網格子から一輪だけ 顔出しているバラならバラ らしく 何でもっと バラバラと咲かないんだ 」

「あんた雑草のなかにやっと 根っこ 張って、硬い土が水吸って、やっと花咲かせてるわたしに何でそんな無理いうの。こっちへ来なさいよ。トゲ刺してやるから」

「そうトゲトゲしいこと言うな。おれぐらいだぜ。通りすがりいつもお前に目を止めて、ああ、きれいだな。野中のバラつうのは誰でも知ってるが、網中のバラつうのはおれぐらいしか知らないだろうよ」

「知ってるのは私がいつも同じ網の目から顔を出しているの と 一輪きり だってことくらいでしょうよ。 一輪きりで何が悪いのよ。 あんただって25年1人きりじゃないの」「わかったわかった。 しかし 金網の目から首出した一輪きりのバラの花てえのも風情があるな 。荒野の バラじゃなくて 孤独のバラだな 」

「孤独のバラで結構よ 綺麗なバラはトゲがあるってね。毒だってあるのよ」
「 トゲだけでなく毒まであるのか」

「 ありますよ 猫が通れば足の裏にトゲを刺す。 洗濯物が風で落ちてくればトゲで 裂いて バラバラにする。 あんただって 4階の部屋にいるんでしょう。 10年経ったらそこまで伸びてって 夜、寝てるところを 首しめて 体中を トゲで引き裂いて バラバラにしてやるわ」
「 バラが犯人のバラバラ殺人事件か」

「いいじゃない 引き裂かれた体 だから バラの香りが漂って。血の中に咲くバラの花、ロマンチックだわ」

「おいおい 人の体を引き裂いて ドクドク 血を出す 毒まであると言ってるのか。 だがね 君が俺の部屋まで伸びてくる頃にはもう俺はそこにいないと思うよ」
「どこへ行っちゃうの」
「 空の上だよ」「 ならそこまで伸びて ってバラバラにしてやる」
「 冗談じゃない ジャックと豆の木 じゃあるまいし。 そんなことよりこんな草もからないマンションの草むらなんかに咲いているより、上野辺りのビニールづくりのバラックの青いシートかなんかに ほんのり色を漂わせたら ずいぶん 絵になると思うがな」
「 いやよ。 上野の公園のバラ なんて ゴミだらけでしよう」
「 ここだってチューインガムや 紙屑だらけじゃないか」
「 だからあなたが空へ上ったら私だっていきたいのよ。このよごれた世界から天の風に乗って、 あの青空へ行きたいの 」

「おいおい追っかけてくるのいいが、降りるときはどうするんだい」
「ひとふしごと トゲをバラバラにして一度に落ちてくるわ」
「すげーな、そうなったら 世界中 トゲだらけだ」
「いいでしょう。 心や 気持ちで傷つき合いをしてるより バラのトゲで傷つく方が高級だわ」
「 なるほどね それが君の最後か」
「 そうよ バラバラになって 最後をトゲるのよ」

終わり

②「公園のベンチ 」

公園があります。 ベンチがあります。 桜の木が囲んでます 。ベンチはマンションを建てた時 作られたままで 背もたれの板が所々かけています。 12月の風が吹き付けて桜の葉が1枚 ひょいと ベンチに乗りました。

「こんにちは ベンチさん 寒いね 」「そうかい。俺なんかこんな 古ぼけて 穴だけだから 暑い寒いって感じなくなったよ。 桜が枝だけになったから、ああ 冬なんだなって思うくらいのもんだよ」「 そういえばあちこち板が欠けてるね 。いたいたしいね」「 別に痛くもかゆくもないよ 。形あるものは皆こうなっていくという見本だよ」「今でも誰か座るの」「 うん、座るつうか乗るっつうか。さっきも子供が 砂だらけの運動靴で上を走ってたよ。 ベンチさん ベンチさん 穴だらけのベンチさん とうとう 脚だけが残るのねって歌ったよ」「 それ、ぞうさんの替え歌 だよ。 そんな時どんな気持ちなの」「 『踏まれても踏まれてもなお生き残るベンチかな』っていう感じだね」
「 かわいそうに。可愛がってくれることだってあるでしょう」「 そうだね。 昨日の夜寝てたらね 。座るとこの端が急にあったかくなったから、ああ誰か僕をお風呂に入れてくれてるんだ。幸せだなって目を覚ましたら 猫がおしっこをしてた」「お行儀悪いねえ」「 僕もそう思ったから『おいおい 猫くん ここは便所じゃないよ』って言った」 「猫くん 謝ったかい」「へえ、便所じゃないのか。 俺はまた便池(ベンチ)って言うから小便する池のことかと思ったよって、お尻を振ってから飛んでった」「 まるでセミだね。 親子連れ なんか 座ったりしないの」
「そうだねえ。 もう10年くらいないねえ。 今でも時々 座ってくれるのは 猫ちゃん。 背もたれに 止まって鳴いてくれるのは すずめさん。 君みたいに話かけてくれた落葉くん なんて 初めてだよ」「 かわいそうに冷たくないのかい」「 別に感じないよ。 もう 乾いてるからね」「 じゃあ今日から僕が友達になってあげる 。その代わり 背もたれの隙間に泊まらせてね」「 えっ。こんなボロホテルに泊まってくれるの」「 ボロホテル なんて言うなよ。 僕みたいなさだめ知れない 枯葉には君のように 木づくりで地肌も出ちゃってる ベンチはスイートホテルだよ」「 嬉しいことを言ってくれるなあ。 スイートホテル なんて言わなくていいよ。 家賃 いらないから スイートホーム と思って ずっと住んでくれたまえよ 」「ありがとう。泊めてくれるなら 僕だって お礼 くらいするよ」
その晩 また猫が来ました。 ベンチに飛び乗ってお尻を下げておしっこの穴を開いた時 いきなり木の葉が飛んでって、広がったところを チクリ。

「 いてて。 昨日はただのベンチだったのに今日はトゲが生えてら 。これじゃ ベンチじゃなくてバランチじゃねえか」
慌てて飛んでいきました。
「木の葉くん、 ありがとう。 これでもう 臭くならないし腐るのも防げたよ。 君は本当に優しいね 」「僕のスイートホームにしてくれたんだもの 守るのは当たり前 さ」飛んでくる 木の葉たちを集めて ボロボロのベンチへ 敷き詰めました。「あら木の葉の ベンチなんて素敵ね 座ってみようかしら」「 でも木の葉の上じゃ痛いからどけて 座ろうよ」 木の葉を払ってみると ボロボロ ベンチはトゲだらけ。「 ねえ君 トゲ と木の葉とどっちがいい」「 木の葉がいいわよ。 刺さらないもの」
2人が座ると 木の葉同士が懸命にすり合ってほかほか暖かくなりました。
「 あら木の葉ってチクチクするかと思ったら、意外にあったかいのね 」「それは君と僕が仲良しだから、木の葉だって暖かく感じるんだよ」「 そうか。木の葉のせいじゃなくて 気のせいね」「 そうだそうだ。 今度から毎日 今頃来て座ろうね」
木の葉ベンチといって有名になりました。皆さん 古いものだって助け合えば 役に立つ んですよ。 終わり 

 

桜会の皆さんは多士済々です

 

7月の行事など


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今年も酷暑、梅雨明けの前から猛暑です。グラウンドゴルフ部はそれでも7/6「七夕大会」を開催しました。超元気な14名が参加しました。中でも93歳の鈴木アツコさんはホールインワンを3回出しました。
7月12日は「白桜カフェ」を開きました。催事係の3人がおいしい珈琲を入れ17名の皆様に提供しました。男子も数名集まり好評でした。年内にも数回開催することになりました。茶話会として定着すればグッド!

役員会は「創立20年周年記念式典」の準備に大わらわです。本番に向けて4番街の集会所大ホールでプロジェクター、アンプ、スピーカーのテスト。来賓者の席、余興の打ち合わせなど暑い中ご苦労様です。

会員の皆さんへ、記念すべき日に是非ご参集ください。

20年前の写真            現在の十余一公園